2017/05

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川と人々の暮らし1/人柱と横継より
・・・涙雨

この話は人柱と横継を引用していますが多少脚色してあります。
涙雨
むがす、むがす、ずうっと、むがす暴れ川で橋かけても、橋かけても
 流される川あったんだと〜
寄り合いして「やっぱり人柱たてたほういいべ」ということなって
ある若(わけ)ものこんなごと言ったんだと

「だったら着物に横にツギあてている人に決めたらいかんべ」
(昔は衣類が破けると布きれをあてて修理してボロボロになるまで着た。そのツギ布のこという/縦縞の模様に横縞のつぎあては縁起が悪いとされていた)
といったんだと、そしてみんな着物、脱いで調べだっけ
言った若ヶものが横にツギあたっていたんだと


そしてその若ヶもの人柱になってすまったんだと!
その若ヶものは両親は亡くなって妹と一緒に暮らしていて
残された妹、来る日来る日も泣き続け、その年の梅雨はさっぱりあけなくて
秋口になっても雨ばっかりふっていたんだと
誰も口にはださないけど「キット祟り雨だべ」と思っていました。
みかねた修行僧が毎日、人柱の柱を拝んでやって
そして修行僧は坊主になるのを諦めて残された娘と恋仲になり
夫婦になったんだと
 そうしたら雨やんだんど


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八人目の婿さん

むがすむがす、ずうっとむがす。
 えれぇ金持ちの長者様の家(え)に
  年頃の娘っこ居(い)で、
婿をとっても婿をとっても、次々に出て行くんだど
 こいづ、聞いた、水飲み百姓の若ヶ者
今で言うセレブ、長者の跡継ぎになれるつうごどで
「命とられるわけでねぇ、飲まず食わずの小作人の息子だぞ!
死ぬ気でつとめたらオレだってつまるがもしゃねぇ」って
勇んで、長者様の所(どご)さぁ行ったんだど
喜んで迎えられて、一晩二晩経って---。
娘が白装束に身を固めて
「あんだ本当にわだしと添いたいならば、わだしの言うとおりにしてけろ、まずはわだしについてきてけろ」
そしてお墓の方さぁずんずん行くんだど
新しい土盛りさぁ行って土掘っくり返して、掘っくり返して---。
ズッポと白い青ざめた手引っ張り出して
ドッサと死体を地面に置いて
「これ背負え(おぶえ)背負え(おぶえ)」と言うんだど
(なっ何やぁ死人(しびと)背負えってか!みんなこれで動転(ドデン)してしまったんだな)若ヶ者!一瞬!目を背けたけど
歯をギリギリ食いしばり天を仰ぎ「貧乏からはい出るんだ」と
背負って長者の家(え)まで帰(け)ったんだど

「そこさぁ 下ろせ」と竈(かまど)の側に下ろさせで
そして若ヶ者の目をキッ見つめで、
若ヶ者に娘の並々ならぬ気迫が伝わってきて---。
娘は、大鍋をヨッコラショと持って
竈に置いて蓋(ふた)取ったらば---。
中に血のようなドロドロしたものが入っていて
鍋さぁ、出刃包丁でジョっキジョっキと死人の腕切って
入れて。グズグズ煮はじめて
そしてそれにかぶりついてムシャムシャ食ったんだど、
口の周りは血糊がまっ赤についてまるで鬼女(おにおんな)!
そして若ヶ者に「お前(め)も食え!」って
口の血糊を手でぬぐった痕はまるで人を食った鬼だった

若ヶ者の手はカタカタと震えながら椀を持ち死人(しびと)の
肉を箸でつまんだら餅のようにのび
口に運んだら思わず若ヶ者叫んだ!
「うめぇちゃ!なんだ!餡餅だちゃ!」
血と思ったのは小豆あんで死人の腕と思ったのは、白い餅だったちゃ! 娘は笑みを浮かべ椀(わん)に餅をすくってやると
「あんだこそ わだしの婿だちゃ」と
若ヶ者の額の汗をぬぐった
長者様も出てきて
「お前(め)肝玉の座った野郎だ!うんそれくらいでないと大(お)っきな家(え)の跡取りなんかやれねぇんだ!お前、オラ家(い)の小作人だきとも跡取りにすっから!小作の時の経験を活かして無駄のないように家(え)の切り盛りしてケロ」
その後、若ヶ者は農学だの算術なんかを勉強して新しい田を次々に開田して小作人もみんなみんな栄えたんだど。
八人目で、やっと婿、見かったので、このことから「娘一人に婿八人」って言うようになったんだど
 こんで よんつこ もんつこ さけた
(みやぎの昔語りの終わりの決まりセリフ・特に意味はない)



  蒸し暑くなってきたがら、涼しくなるように
恐(お)かねぇ話っこ聞かせっからな
ネットなんて言ったけ、サフィーン急がすいかも知ゃねげど
ゆっくり落ちついて聞いてケロ 



  忙しいべがら、今日はあらましだけ聞かせっがら
  ある長者の娘がいで、なんとそごさぁ婿になる婿
 次々に逃げで行くんだど なんかその娘、夜な夜な恐(お)かねぇごど
すんので婿つう婿、みんな逃げてゆくんだど
ある水飲み百姓の若ヶ者「何も殺されるわけでねぇ」と婿に
  立候補したんだど、したっけ夜になったけ「こちゃございん」って
    言われて鼻伸ばしていったけ墓の方さぁどんどん連(ち)でがって、なんと墓の土の下から死人の手引っ張り出して、血ダラダラ垂らしてムシャムシャと手食ったんだど
   さぁ現代のアンちゃんネェちゃんこのトリックなんだが
   推理してみろや 一応これは習作つうごどで終わせっと 


夜ざらし


今日の午前中に
6/8日付のプリントを持って、遠野の民話フィステバルから帰ってお疲れの語り部の佐藤さんのお宅を訪問した。それで「月夜の夜ざらし」で色々疑問であったことなどを伺った。



蝶結び

それは、立ちくそ/方言(縦結びのこと)という結びかたが疑問であった。だいたいは予想していたが、佐藤さんは帯を持ってきて実演してみせた。右の写真は通常の帯の蝶結びです。


縦結び
左の写真の結び方が立ちくそという縦結びで、よく若い娘さんなどが浴衣をこんな結び方で着ているのを見かけると言ってました。旦那に飽きた嫁が占い婆に言われて着せた、呪いの結び方がこの結びだそうです。若い女の人だけでなく旅館の浴衣を若い男がよくこんな結び方をしてるそうです。この結びは、棺桶に入れる人にこの結びをするので、大変、縁起の悪い結び方だそうです。


amaririsu

今日も勉強になりました。若い娘さん!呪いの結び方だそうです。気をつけて下さいね。
来月当たりに恐いお話をUpする予定です。
この花は玄関の脇に咲いていた、アマリリスです。佐藤さんの庭はこんな色とりどり花でまるで絵本の世界です。


−−<お知らせ>−−−−−−
宮城栗原民話の集い
今春映画「東京タワー」ロケ地を、見学しながら民話や童歌を聞いてみませんか、語ってみませんか!
時・6/2(土)〜10日(日)9日間
所・栗原市鶯沢佐野住宅映画「東京タワー」ロケ地内(要するに昔の鉱山社宅ハーモニカ長屋です。)
 オカンの家にて 入場料無料
屁ったれじんつぁんの語り部/佐藤玲子さんは5・7と出演します。
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公演日程はここをクリック

佐野住宅への地図
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連絡事務局/栗原市若柳南大通り14-7
  電話090-3361-6390川嶋保美
  電話0228−32−6789(はさま会館内)

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 ↑の栗原の民話の集いに昨日行ってきました。
社宅跡民話の集いの場所は現在は閉山になってる、栗原市、鶯沢細倉鉱山社宅無人住宅でおこなわれました。
ここは、リリーフランキーさんのベストセラー小説を映画「東京タワー」の筑豊炭坑のロケが行われたところで日本の中で高度成長経済期のハーモニカ長屋が現存してるところがなく、取り壊し寸前でロケ地として選ばれました。写真が現存する長屋です。

私ももう取り壊されてありませんが、同タイプの社宅に住んでいました。
ロケ地の写真等は6/7の記事の写真を見てください。


梅原





1時半開演なのに着いたのは、2時近くで、1人目の栗駒の梅原村男さん(89歳の元気なお爺ちゃんでした。)の話が終わるところでした。

ヒョウ


そして雷鳴と石ころみたいな雹(ひょう)がバタバタと地面に叩き落ちてきて観客は驚いてお話を聞く体制になっていません、なんとか梅原さんも話しを閉め、一迫の佐藤玲子さんにバトンをわたしました。

SR250

雹(ひょう)でざわついた観客の気持ちをお話に集中すべく場数を踏んだ、玲子さんはNHK仙台のローカル番組、クローズアップ宮城で評判を呼んだ。滅多にやらない「月夜の夜ざらし/今年の3月放送」をお話して、お客さんを民話の世界に引きずり込んだのはさすがだ!

夜ざらし
どんな話かというと蝶よ花よ育てられた金持ちの庄屋の娘が娘が結婚したが、すぐ飽きて、村はずれの占い婆に相談して月夜に晒した麻の糸で衣装を作り北に夜干して左前(普通は右、死人を埋葬するときの着せ方は左前に着せる)に衣装を旦那に着せたら
旦那は失踪して、黄泉の国に行ったという恐い民話です。いつか民話絵本にしたくなるようなヴィジアル的なお話です。


七輪

集いは、観客のアンコールもあり、30分ぐらいオバーして終わった。
外に出るとにわか雨も上がっていて、緑が目に眩しかった。
写真のように撮影の時使われた置き道具が方々に置かれ、生活感を演出していた。
 民話の集いは、今日、終わりですが、夏休みに、このロケ地に行ってみるのも楽しいですよ。そのさいの
お泊まりは温湯山荘へ


語り部訪問
 みやぎの民話「屁ったれ爺さん」ホントの題は「屁ったれ爺(じん)つぁん」なのですが、わかりやすいような題名で記述しますね。今日は民話の語り部の佐藤玲子宅の訪問記事です。この写真は佐藤さんの塀の路地に「桃色月見草」という花です。
呼び鈴



佐藤玲子さんは、わらぶき屋根の庵になんか住んでるのかと、思いきやこんなモダンなログハウスに住んでいます。玄関にはアヒルの呼び鈴があります。

薪ストーブ




今の季節は焚きませんが、薪ストーブが部屋の雰囲気を暖かくしてます。なんか「むがす、むがす、ずっぅとむがす」というよりマザーグースの世界ですね。

校正
今回創った「屁ったれ爺さん」も玲子さんが、一字一句丁寧に校正してくれました。
 遠野は、語り部が第三セクターの嘱託社員だけど、宮城の佐藤さんは半ばボランテァです。この所、学校、観光施設などで民話のイベントがあるので、こんな風にかすり柄のもんぺを着っぱなし、だそうです。


切り株椅子




椅子はこんな切り株椅子が無造作に置かれています。

−−−−−<お知らせ>−−−−−−
栗原民話の集い
今春映画「東京タワー」ロケ地を、見学しながら民話や童歌を聞いてみませんか、語ってみませんか!
時・6/2(土)〜10日(日)9日間
所・栗原市鶯沢佐野住宅映画「東京タワー」ロケ地内(要するに昔の鉱山社宅ハーモニカ長屋です。)
 オカンの家にて 入場料無料
●この屁ったれじんつぁんの語り部/佐藤玲子さんは5・7・8・9と出演します。
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公演日程はここをクリック
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連絡事務局/栗原市若柳南大通り14-7
  電話090-3361-6390川嶋保美
  電話0228−32−6789(はさま会館内)


Web絵本みやぎの民話・屁ったれ爺さんより
「ウグイスになった少年」
ひろしイメージ
ぼく、ひろしっていうんだ町の学校に通っていたんだけど、みんながぼくをのろまっていじめるんだ!ちいさいときあしのびょうきですこしびっこだけど---それから人あうのがこわくなって去年の夏休みからズーと学校に行ってないんだ。今年の4月からお爺ちゃんとお婆ちゃんの村の学校へ転校したんだ。

ダム



爺ちゃんは村のあちこちを案内してくれ、ぼくは爺ちゃんの軽ワゴン車イモ虫号に乗ってダムを見に行った。


爺と孫
爺さん---宏(ひろす)このダムの下にウグイスを飲み込んだ
爺(じ)んつぁんの家があったんだぞ(爺ちゃんから屁ったれ爺さんという昔話をぼくは聞いていた)
 ---ふーんほんとうにむかしあったはなしなんだ〜

ぼく ひろし小学2年生で 町の学校で いじめらて
4月からここの山の村の小学校に転校してきたんだ!
爺ちゃんの家に下宿して そこからかよっているんだ
せいとのかずは6年生から1年生まで、たった8人1年生はいなくって
2年生はぼくとダム管理事務所のよしみちゃんの二人、でもみんな優しいお兄さんやお姉ちゃんだ!
それにお婆ちゃんが校長先生だ、お爺ちゃんは2年前にたいしょくして
青少年村の村長さんで要するに管理人さんだ

ぼくはイモ虫号の中で眠くなって眠ってしまった。

    続きは


百叩きDL

連


>ひろし  痛(いでぇ)痛(いでぇ)お役人様勘弁してくんない

ぼくたちは夏に 青少年旅行村で「屁ったれ爺つぁん」のお芝居をやるんだ!

爺ちゃん



宏(ひろす)疲れたべ!柴田農園さんからの差し入れのいちご、食って休憩すっぺ!


僕はうんちしてしまうじいさんお役だ!
 お芝居の指導はぼくの爺ちゃんだ!
僕は爺ちゃんの顔を見てつぶやいた「屁ったれ爺さんにそっくりだと!」
ぼくは、夢の中でウグイスになって爺ちゃんのお腹の中にいたんだ
木漏れ日 
お腹の中は村にこもれ日の森という森林科学館があるけどそんな感じになっていた
たくさんの小鳥の鳴き声が聞こえ 、清々しい風が吹いていた。
うんぼくはいまもキット「こもれ日の森」にいるんだ

よんつこ語り部役この子のセリフ
「こんで よんつこ もんつこ さけた」


※こんで よんつこもんこ さけたの意味
これは、とくに意味がないそうで、さぁおしまいというより
夢がファファと続くような効果音とでも言うのでしょうか
各県で違うそうで、例えば、秋田のおしまいの言葉は、まんがにほんむかし話の歌詞のモデルの(とっぴんぱらりのプー)そうで、遠野は(どんとはれ)で山形はトッピンカラリンねぇっけどです


−−−−−−<後編>−−−−
山一つへだてた、隣の欲たかり(欲ばり)婆(ばん)つぁんが
褒美の噂を聞きつけ---

1欲たかり婆つぁん---爺(じん)つぁん、コリャー!爺(じん)じ!隣の沢の爺(じん)つぁんウグイス腹さぁ入(へ)って、屁するたんびに美すい鳴き声するので仙台(せんでー)の殿様に呼ばられで、あんまりイイ音っこすんので、一杯(いっぺい)褒美もらったんだど〜!あんだ(あなた)もウグイス腹さ入れで屁すて褒美どっさり貰えちゃ こりゃ〜寝ぷかけ(居眠り)爺(じん)じ!

K2



あぁ〜(アクビして)そすったごと(そんなこと)嫌(やん)だちゃ婆(バん)バ!


k3


何!このかばねほす(なまけもの)爺(じん)じ!痛でぃ!痛でぃ!婆(ばんば)耳カブツク(噛みつく)ごとねぇべや!

k4


ホレ〜食え!と欲たかり婆は爺(じん)つぁんに2匹のウグイスを掴まえ無理矢理飲み込ませた(涙!!)

k5

爺(じん)つぁん---婆(ばんば) なんだがホントに腹痛(いで)ぐなってきたぞ
婆(ばん)つぁん---ほんでぇー(それじゃー)仙台(せんでー)の殿様に聞かせっぺす
爺(じん)つぁん---何や〜腹痛(いでぇ)のに仙台(せんでー)まで歩けってが





続きは


田舎道わたしたちの先祖が愛情こめて伝えた民話には、生き抜くための計り知れない知恵と、人間や自然の命にたいする深い洞察があり、面白く楽しい世界です。
今日の記事「歌うしゃれこうべ」はみやぎ民話の会叢書(そうしょ)第六集、
栗駒山南山麓の昔語りの話から私が編集創作した民話Web絵本です。できるだけローカル色をそこわないよう方言で記述してます。わかりやすいよう注釈していますので、
全国の方にもご理解できると思います。


では、こちらからアクセスしてください。